福井、もの作りの旅②


福井へ!
もの作りの現場を拝見し、作り手の方にお会いするのが目的です。

二軒目は縫製工場さん。
現在縫製をお願いしている工場は他にもありますが、コロナの影響で海外でもの作りをしていた大手のブランドが急に国内に戻ってきた影響等で工場がかなり混んでしまい、注文することが出来るのが何ヶ月も先という状況になってしまいました。
工場の方にしてみれば、大口の注文は有り難いに違いありませんが、この状況はいつまで続くのだろう、大手のブランドは、コロナが落ち着けば何事もなかったかのように去っていくのだろうか….と考えてしまいます。
また、海外からの研修生が帰国してしまい、雇用が日本人の職人さんに移ったことで工賃がかなり上がった工場もあります。
こちらの件に関しては、どこかで低賃金で働いている方がいて、その上に事業が成り立っているということがそもそもよくないことで、研修生制度自体を見直さないとならない時(もっと早く見直すべきであったでしょうが)なのだろうと思います。
とはいえ、その背景には安ければ安いほどよいという風潮もあると思いますし、買い物をする時にも、これがこんな価格で売っているということはその裏でどんなことが起きているのだろうと想像することも大切だと思います。

unefig.のシルク100%のアイテムは素材の特性上(特にサテン)滑りやすく、扱いが難しく、縫製にも高い技術が必要になること、また、パッドやワイヤーがしっかり入っている下着でもなく、いわゆる洋服とも少し違いますし、生産数も少なめであるため、フィットする縫製工場を見つけるのは本当に大変です。
ブランドのスタートから最も苦労してきた点と言えると思います。
一体何社の工場に問い合わせたことか….もう無理かなと思ったこともありました。
そんな中、お世話になっている生地屋さんがご紹介くださり、今回の縫製工場さんへ伺うことになりました。
本当に有難いことです。
現在、サンプル作成をお願いしており、仕事をお願い出来るかはまだわかりませんが、末長いお付き合いが始まったらいいなと思っています。
 
こちらの工場は足袋の製造から始まり、バブル期には1日に3000枚のシャツを縫っていたこともあるそうです。
その頃に入社したというベテランの職人さんにもお話を伺うことができ、活気に満ちたもの作りの光景が目に浮かびました。
工場は広々としており、各パートの職人さんたちがキビキビと働いていらっしゃいました。
再訪の日を楽しみにしています!


2022.8.22