展示会開催中の6th collectionより各アイテムを紹介いたします。
六つ目はBangle。
漆工の杉田明彦さん @sugita_akihikoとのコラボレーションです。
麻布を躯体とし、漆を塗り重ねて形作る乾漆と呼ばれる技法が用いられています。
腕に沿う形を求め、開口部のサイズや全体のカーブ、麻布の枚数等、微調整を繰り返しました。
杉田さんが日頃から多用されている黒は、マットでどこかレザーを思わせる質感。
飽きない、そして媚びない格好よさです。
もうひとつは、私が最初に購入した杉田さんの器と同じ赤をリクエスト。
外側は上品で落ち着きのある赤、内側はマットな黒と塗り分けていただきました。
漆を塗っては研ぐを何度も繰り返し、独自の技術で生み出されるテクスチャーは、ひとつとして同じものがありません。
積み重ねられた層の結果として、最後にこの複雑な表情が生まれます。
アクセサリーはこれひとつで、コーディネイトに力強さと奥行きを与えます。
色はBlackとRed、フリーサイズです。
unefig. 6th collection
2024.6.20(Thu.)–23(Sun.)
12:00–18:00
ユンヌフィグ・アトリエにて
東京都台東区蔵前4-20-10 宮内ビル4F
会期中はどなたさまもお越しいただけます。
バイヤー、プレスの方のみ予約をお願いいたします。
前日までにlingerie@unefig.com、もしくは、メッセージやLINE等へご希望の日時をご連絡ください。
“foundation”
ファンデーションは、土台、基礎、根拠といった意味を持つ。物事の始まりを思わせるこの言葉からは、同時に、環を描くようにしてまた戻ってくる最終地点までをも連想させ、そのイメージは土へと繋がる。全ては土から生まれ、土に帰っていく。着る人が根を張ってすっくと立っていられ、何度でも手に取り、着る人の礎となるようなシンプルなコレクションを作りたいと思った。下着か洋服か、部屋の内外、カジュアルかフォーマルかといった境界線を超え、今の私はこれで恥ずかしくないだろうかなどと考える必要もなく、肌には気持ちよさだけを感じ、身体は自由で、心は柔らかくいられるようなものを。結局のところ、人が最も美しく見える瞬間は、今何を着ているかなんて忘れて、その人らしく自然体でいる時だと素直に思う。忘れるためには、逆説的に、徹底的に考える必要がある。それがunefig.の一貫したテーマであり、六つ目のコレクションはそのひとつの答えでもある。
展示会では、サンプルをご覧いただき、6thコレクションのご注文を承ります。既出コレクションの販売もいたします。試着もお気軽にどうぞ。皆さまとお会い出来ますこと、楽しみにお待ちしています。
山本千夏 (ユンヌフィグ—unefig. )
photos: Hiroko Matsubara
hair makeup: Hiroko Ishikawa(eek)
model: hitomi(AMAZONE)
2024.6.20